お客様は神様ですは誤り
- 2017/12/2
- 柴田コラム

今日お話ししたいのは、お客様は神様ですという言葉は誤りということです。
本来、モノやサービスを供給するサプライヤー、つまりお金を受取る人と、モノやサービスを購入するカスタマー、つまりお金を支払う人は平等の地位に立っています。
昔の人々は、お金でモノやサービスを買うのではなく、物々交換というシステムでした。
お互いの欲しいものどうしを交換するという当事者のそれぞれは、同じ身分であり、平等の地位です。
その交換手段の片方がお金に変わっただけで、お金を支払う側が偉いということは決してありません。
また、外国為替などの金融商品は、お金とお金を交換するというものです。
これもまた、物々交換と同じで、サプライヤーとカスタマーは公平かつ平等です。
ですので、サプライヤーがカスタマーに対して媚びへつらい、カスタマーがサプライヤーに対して横柄であるのは、そもそもビジネスのウィンウィンの関係が成立しておらず、不平等な状態です。
これは明らかにおかしな状態であると言えます。
その観点から言えば、この国の高度成長の時代から広く流布されてきた「お客様は神様です」という言葉は完全に間違った言説であると言えます。
ところが、世の中を見渡してみれば、お金を払う側がかなり威張っています。
ものすごく偉そうにしています。
お金を払うのはこっちなんだからと言わんばかりの態度。
しかし、これは完ぺきに間違っています。
これと逆に、モノやサービスを売る側は、時としてお客を選ぶことがあります。
これもおかしな話ですが、むしろ、お客が選ばれることも、ある程度あった方がバランスが取れていて良いと思います。
外国へ行くと分かりますが、お金を払う側が選ばれることが多々あります。
銀行口座などが代表例と言って良いでしょう。
誰にでも口座を開かせてくれません。
口座を開く側がネゴシエーションしてお願いし、審査を待つという形です。
このように、サプライヤーとカスタマーは本来、お互いが公平、平等な地位であるにもかかわらず、不公正、不平等な感じになっています。
サプライヤーはカスタマーに対して媚びへつらうことなく、カスタマーはサプライヤーに対して横柄な態度をすることがないという状態が実現できて、初めてお互いがウィンウィンのビジネスの形になります。
さて、ここからが重要なお話となりますが、スクールの講義にてお話させていただきます。